アダルトチルドレン

アダルトチルドレンの辛さ~ケアテイカ―、リトルナースの特徴~

アダルトチルドレンの問題は、自分の問題に気付かないこと

「自分の問題に気付かない」とは、

アダルトチルドレンでもちゃんと生活できているし、

それでうまくいってることも多いから。

 

「自分を大切にしなさい」と言われても、

してるつもりだし。

 

「人を大切にする」のは、

自分の望みでもあるし、

人は喜ぶし、

自分も嬉しい。

 

なのに、なぜ変えなきゃいけないんだろう?

 

アダルトチルドレンと言っても

色んなタイプがあります。

 

「世話好きタイプ」のアダルトチルドレン

アダルトチルドレンの中でも、世話好きタイプのアダルトチルドレンが割合としては非常に多くいます。

アダルトチルドレンの中でも

「ケアテイカー」と呼ばれる人達のことをお伝えします。

言い方も色々あるのですが、

「ケアテイカー」とか「リトルナース」(世話役)と呼ばれるものです。

 

また、その中でも2種類に分かれます。

一つは「イネイブラー(支え役)」

もう一つは「プラケイター(慰め役)」と呼ばれるものです。

 

この方々は、

幼いころから何らかの理由で

(例えば、親がどちらか病気だとか、

兄弟に病気の子がいたり、とても手のかかる子がいたり)

 

自分がしっかりしていなければ親が壊れそうだったり、

自分が両親の間に入ることで、家庭の平和が保たれたり、

 

つまり、自分はまだ幼い子どもなのに、

子どもらしく、自由気ままに生きていることが許されない環境だった方です。

 

その中でも、立ち位置の取り方というか

取らせられ方が違うのが、先ほど出てきた

「イネイブラー」と「プラケイター」の違いです。

 

イネイブラー(支え役)とは?

「イネイブラー」は、

文字通り親の杖のようになって

相手の依存を引き受けてしまう状態。

まるで両親と同じ立ち位置に立って、

兄弟の面倒を見ることもあります。

 

愚痴を全部聞いてあげたり、

それが夫婦間の愚痴であることも多いです。

 

子育ての愚痴も、ご近所付き合いの愚痴も

全部聞いてあげて、自分への依存を一手に引き受けて

懸命に支えることで自分の位置を保ちます。

 

ときには、父親と娘の場合、

配偶者である母代わりに支えてあげることになり、

時にはそこから性的虐待になることも多く

でも自分の立ち位置の過ちなど考えたこともないので

非常に深刻な傷になります。

 

プラケイター(慰め役)とは?

それに対して「プラケイター」の場合は、

子どもの位置ではあるが、

他の子どもとは違う、少し下に位置しながら

全面的に同情して、わがままを全部受け止めてあげるようなタイプ。

 

自分には親の仕事のようなものを求められるのだが

「あなたは子どもでしょ」という

立ち位置がよくわからないまま、要求はどんどん来るので、

何をやっても満足感が得られないのが、プラケイター。

 

兄弟の面倒をみても、兄弟からも親からも認められず、

でも、目に見えない親からのSOSをいつも感じていて

懸命に親を心配し、慰め、励ましてる子ども達。

 

「イネイブラー」は兄弟間の中では一目置かれるので

それなりの満足感が得られますが、

「プラケイター」は自己犠牲のみの場合が多く、

大人になっても褒められたり愛情を注がれると

うまく受け取れずに、逃げてしまうこともある。

 

自分に対して冷たくする人に

逆に魅力を感じてしまったりするのが、このタイプ。

 

これに気付くのは、けっこう大人になってからだったり、

気付かないまま、ずっと暮らしている方も多いです。

 

なぜなら、

我が子の子育てでは、自分が本物の親なので、

そこそこうまく出来たりするから。

でも、心配性で過保護・過干渉になりやすいです。

 

 

心配性とか、引っ込み思案とか

好きなことをどんどんやるタイプとかって

その人の性格だと思ってませんか?

 

実は、だいたい10歳くらいまでの

その人の育った環境(親・学校・地域社会)で

作り上げられた後発性の部分が非常に大きいんです。

 

東京のKさんの場合

 

彼女は非常に面倒見がよくて

自分よりも人を優先して考えられる方でした。

 

それは彼女に人からの感謝も集まるし、

彼女も人に何かをやってあげるのが好き。

ということで、

毎日忙しく暮らしていました。

 

でも、心の奥底ではなんとなく寂しさを感じていました。

ただ、それを表面にどう出せばいいのかわからず、

しかも、自分の寂しいとかという感情を人に出すことは、

相手が困ってしまうから、いけない事だと思っていたそうです。

 

話していると、よく「ごめんなさい」と言う方でした。

 

「自分は人の役に立つように

色々なことが出来る。

これは小さい頃から色々習い事もさせてもらって

私立にも行かせてもらって、

たっぷりの愛情を注いてもらって育ったからだ。」

 

親子関係は非常に良くて、

よく話もするし、仲良し。

なので、「寂しいなんて思ってる私がおかしい」と思っていたそうです。

 

表面上のやってもらったことで

心の傷が見えなくなってしまう。

 

しかし、実は彼女は小さい時から母親の機嫌をいつもきにしていて、

父親と母親の関係性にも気を付けていて、

二人が言い争いにならないように、

いつも気にしていたようです。

 

ただ、それがこの家族の中では自然なことなので、

それが、彼女の気持ちをグッと抑え込んで、

子どもが子どもらしく生きられていないことになってるとは

誰も気づきませんでした。

 

本人も無理しているわけではないので、

自分が傷ついているなどとは全く思わなかったといいます。

 

このように、

知らず知らずのうちに気を使っているのも、

大きな威圧とか、怒られた記憶がなくても、

「発達性トラウマ」と言って、

子どもの心は傷ついているのです。

 

そして、大人になって、

自分の気持ちを言いなさいとか、

自分の好きなことを優先してやりなさいと言われると、

困ってしまう。

 

 

「あなたが好きなことを私も一緒にやるよ」

それは一見、人の意見を尊重してくれる優しい人に見えますが、

違うんです。

 

自分の意見を言ったときに

「それは嫌だ」とか「えー、それやるの?」などと

反論が来るのが怖くて怖くて仕方なかったり、

 

自分の意見というものが

分からなかったりするだけなんです。

 

 

自分の気持ちを人に言えないと思ったら、

自分の気持ちなんて、人に言うものではないと思っていたら、

人が喜ぶことが一番好き、自分はそれを見ていれば幸せと思っていたら、

あなたももしかしたら「ケアテイカー」かも知れません。

 

自分を知るということは、なかなか自分だけでは難しい作業です。

 

なぜなら、自分にとっては普通の事であり、

自分の家族に聞いたとしても、普通であり、

あなたの仲良しさんも 同じタイプだったりするからです。

 

でも、自分の心の傷に気付き、

この「発達性トラウマ」と向き合うことで

本当の意味での自由を取り戻すことができます。

 

そして、やりたいことができる人生を歩めるようになるのです。

 

本当の意味で、子どもを健やかに育てることが出来るようになります。

自分のために投資をするというのは、

つまり、あなたの望む周りの人の幸せに

一番つながるのです。

 

 

親子関係専門心理カウンセラー
三浦 くみ子

 

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